光る君へ10 「月夜の陰謀」

道綱「へ?あ、へぇっ?」

そうなりますよね。いきなり目撃者の後始末を命じられて終始挙動がおかしい道綱。父母はあれほど気が回るのに。藤原四兄弟が父と円座を組み在位2年足らずの今帝を出家させ、幼き東宮を帝に立てるという大胆不敵な謀計だ。

「お前だけは生き残れる」「道隆はそちら側だ」政争の時代は謀に手を染めねばならないが、ひとたび実権を握ったなら清い者が立つのが良い。ただそれなら道長が提言したように長兄道隆でも良いはずだけれど、父は聡く清涼で胆力のある道長が好きなんだ。

高倉の女を偵察にいくまひろ。垣間見のドキドキ感はまるで源氏絵巻のようである。おとまる笑。

古今和歌集…なんで」「陶淵明の詩か」視聴者にわかりやすいようにガイドしてくれるようになった。行成はいいねえ、声もいい。行成の助言を受けて「うーん」とかわいい道長道長の初恋を嬉しく思い、温かく見守る行成だった。行成からもレア判定された和歌に漢詩で返すおもしれー女、まひろだが、行成の言う通り漢詩は志、willの世界なんだ。とりべのに心囚われている道長に前を向かせる。この世をただしたいという思いはきっと道長にもあるはずだとの信念を込めて漢詩を送り続ける。ついに返ってきた漢詩を手にまひろは心を決める。

漸く二人の逢瀬である。うら寂しい御簾のひとつも無いいつもの外れ屋で、想う男を待つまひろ。するといきなり後ろからのランニングハグである。むしろタックル。びっくりした。さらに突然の口吸い。道長、キス下手か。しかし10代(設定)の男子、しかも初恋相手を前にした男子なんてこんなものだろう。地位も身分も捨てるからいっしょになろうと口説きまくる道長。それをできないと断り続けるまひろ。

さらに急に場面展開、契りが始まる。このあたりなんか抜けてませんか。ちょっと意味がわからない。ちょっと唐突。NHK側の介入を感じる。もしくは時間足りなかったのか。それでなくとも文で同意を得てからの展開が早すぎる平安貴族たちだ。回想で補完されるのかもしれないが「そんなに私の心を信じられないのならこの身を捧げましょう」などとやりとりがあったのかな。

意外と早く結ばれた二人だが、となると大弐三位道長の子かもしれないなあ。それなら叔父との結婚も理解できる。あの叔父さんなら実子ではなくとも後ろ盾となってくれるだろう。

よしこの霊を鎮める。その純粋な想いのみで策略に乗せられ剃髪する花山天皇。坊主になってもお美しい本郷奏多の美がすごい。むしろ若返ってないですか。ゲルマン系の赤ちゃんってこんな感じだよなあとご剃髪の様を見ながら思った。さあ次はお前の番だと帝では無くなった男に促されると、ニッと笑っていけしゃあしゃあとひとり内裏に戻る道兼。ああ火山天皇かわいそう。世が明けてあの謀事から数時間後、尊敬する父から蔵人頭の役を与えられ、人生の絶頂ともいえる道兼の嬉し顔。愕然とする元蔵人頭藤原実資。この怒りでやっと日記書くんじゃないか。この日、家に帰ったら愚痴を大放出するだろう。妻の怒りも頂点に。日記日記日記!実資よ、早う日記を書きなさい。

倫子様はお休み。予告で出てきた。倫子様が足りない。