光る君へ 12 思いの果て

身分違いの恋、終了のお知らせ。

道長パパへのお願いは左大臣家との縁談だった。えっなんで?まひろの思う世をつくる、これはわかる。でもなんで。「土御門の近くではいろいろ言われる」以前のまひろの台詞でピンときませんかね。まひろへの当てつけか。いやむしろ、このままではまひろと縁が切れてしまうから一縷の望みをかけて、これからもまひろに見(まみ)えんがため、左大臣家に焦点を絞ったか。しかしそれが仇なすことになった。北の方が倫子様でなかったなら、まひろは妾になったのに。「板目、わたくしも見てみましょう」あのように心まで貴い方をどうして悲しませられようか。男は正妻と妾の重み、そして彼女らが持つ関係性の複雑さを軽く見ている。それが運命の分かれ道に繋がった。

久々にたっぷりご登場した倫子様、今回も気品溢れるお姿だったが、一転、がばりと道長を押し倒す荒ぶる様も良きかな。それで道長の心も決まったのか、契りを結ぶ。予告ではもうお子が生まれていたので、青春パートはこれで終わりか。悲しい。このすれ違いと失恋を経て、この男はプレイボーイになっていくのだろうか。

 

追記)

藤原実資が日記書いてた。「鼻糞のような女との縁談あり」「見えておる」は草。しかし実資はレイオフされても痛くも痒くもない財があるのだな。貧すれば鈍する、その逆を行く実資。実資がその誠実さを実現できるのは先立つ物があるからだ。そしてまたその人望で慕われ財が集まる。

蹴鞠の集いで親交を持つ世渡り上手おじさんがまひろの婿にと実資を狙うが「あれはだめだ、もう半分死んでおる」「次を探そう」切り替え早くて笑った。だがあの麗しく辛口な北の方はもういないの。さらっと解説終わってそれも寂しい。

道綱、今回はナイスアシストだった。「妾の側から見るとまるで足りぬのだ」「妾は常に辛いのだ」うつけと自称するが人間関係の機微に敏感で、これは実際、妾の子だからかもしれない。始終自虐的な異母兄に「ご自分のことをそのような」と道長。この返しはいいな、今度使おう。そして政争から一歩身を引く弁えがあるから、無事、彼は世に名前が残ったのかもなあ。「聞いてる?」に笑った。

「倫子の、生涯一度のお願いでございます」切に訴える娘に「道長殿から文が来たことはあるのか?」と確認を入れる左大臣様するどい。文もよこさない男など碌なものではないと知っているのだ。一方で「文もよこさずなんてこと」「いいわ、入れておしまい」倫子ママwwこの文出さない問題、次回の様子からし道長は文も字も下手だから誰にでも筆無精ということでカタがついたのかもしれない。

寝てはならない夜におとまるwwしかしおとまるに天帝に告げられて困るような罪はないからな。