光る君へ8

「招かれざる者」

姫様たちが打毬の会を反芻する。公任推しと道長推しで激突するが、そこへ最近見つかった道長の弟推しの赤染衛門が割って入る。人妻なのにと指摘されるが(そうなんだ)「人妻であろうとも心の中は己だけのものにございます。そういう自在さがあればこそ人は生き生きと生きられるのです」名台詞で姫様たちを沸かせます。これはききょうの在り方でもあり、まひろもハッとさせられる。視聴者もこの言葉で秘する恋ないしは推し活への力強いアシストを受けて強く頷くのである。

「こまろ〜」また猫チャンでお上手にカットインする倫子様。虚を突かれて倫子パパの右大臣家ディスが止む。右大臣が三郎君との縁談話を母君より持ち出され、じつにまんざらでもないご様子であったが倫子様の心と態度はウラハラ。謎のツンを見せ父上母上の元をそそくさと立ち去り、道長様を思い浮かべてひとり頬を染めるのだった。

「一緒に行くか?」「行っちゃおうかな?」「行かねえよな」何この台詞、甘酢調味料が瓶ごと炸裂である。しかし6回7回から続いたときめき内裏学園編はひと段落し、一変して重めの展開が始まる。

(第9回へ続く)