花野井くんと恋の病

前からちらちら見たことあるけど、あざといタイトルだなあ、しかもイケメンに溺愛される普通の女の子て、あざとすぎると思って避けていたけど、めちゃくちゃ良かった。一気に最新刊まで読んでしまった。最近このパターン多い。しかも次で完結か。

まず主人公男がイケメン。すごくイケメン。いきなり会った次の日に主人公女が告白される。でも読み進めるうちに理由がわかる。こんな怪しい男なのに主人公は付き合ってみることにする。もう最近の少女漫画てば片思いしない。あっても両片思い。だいたいすぐ付き合う。付き合ってから波瀾万丈だったりするが。まず付き合う、話はそれからなのだ。さらに付き合っても順風満帆パターンもある。1話か2話で完結する程度の障害しか起こらない。でもそういう日常が楽しいんだよなあ。

しかし同じ高校に入って初恋の女の子に気づかないってことある?相手から話しかけられるまで自分からは動かない動けない、という呪いだったのかも。しかし長髪の花野井くんいいねえ。また2人でいっしょに髪伸ばしたらいいじゃん。

実は初恋の女の子だったパターンは食傷気味だが高校は偶然にしろ完全なるストークで再会してるのは面白すぎる。あと日英クォーターや居候だったのも美形な陰キャに説明がつく。最近は家族構成や家庭環境がしっかり行動の前提になっていることが多くて、学校の中だけで完結していた昔の少女漫画との大きな違いだ。流れはあったもののきっかけを与えたのは「君に届け」だろうし、親になっても少女漫画家を続けられる作家さんが増えたせいでもあるだろう。