薬屋のひとりごと(漫画)

ここしばらくアニメ化でやたら宣伝されていたのだけど、なんかあんまり好きじゃないなあ、面白くなさそうと思っていた。どっこい、めちゃくちゃに面白かった。食わず嫌いもなんなんでちょっとだけ読んでみようかなと手にとったら一気に最新刊+最新話まで読んでしまった。

なにこれ今年のNo.1じゃないか。前からあるけど。

登場人物の名付けもリアルで原作者は中国の方もしくは中国に知見の深い方だろうか。あとさっき知ったのだけどコミカライズは2つあるらしい。しかもほぼ同時期連載開始でそんなことあるの笑。自分が読んだのはサンデー版のほうだった。

サンデーは髙橋瑠美子先生から始まり謎解き要素を持つ作品のヒットが多い印象なのだけど本作コミカライズの分岐をみるに、まさにそれを証明したと言えよう。スクエニのラブコメ版も少し読んでみたが個人的には謎解き版のほうが好みだった。時間あったらスクエニ版も読みたい。アニメはスクエニ版なのかな?

最初に面白くなさそうと思った原因はそのタイトルと主人公のブスメイク。とても華やかな舞台なのに妙に地味なんだ。でも最終的には美貌の片鱗と血筋の良さを発揮する猫猫。ちなみに、実は主人公の血筋が良いみたいな展開は女性漫画、血筋は良くないが這い上がって成功栄光勝利を手にするのが少年漫画に多いそう。というかサンデーなのに女性漫画なんだ。主人公の性別で分類してるのかな。

そしてタイトル。薬屋はまだわかるけど、ひとりごとってなに。どんな話かよくわからないし中盤からはひとりごとですらない。サンデー版が副題に後宮を追加したのは僥倖だった。キーワードは大切である。でもこのそっけなさが原石ぽくてそれはそれで良いんだ。