光る君へ1

平安かあ、あんまり面白くなさそうだなあと思ったら、どっこい次回が待ち遠しくてたまらないほど良かった。

「約束の月」

子役美形すぎんか。あとみんな平口だ。雅言葉を予想していたので面食らったが開始15分くらいで慣れた。そして冒頭の俯瞰アングルからの雨。

夕立の一粒源氏物語

この句を意識してるのかなと思った。夜でも積乱雲あるし。前段で安倍晴明が天を読んでいたからたまたまだろうか。考え過ぎか。

1話目から女とは、という命題がてんこ盛りである。女性は政具とされ生殺与奪の権はゼロ。その背景で式部は1000年後まで名を残す女流文学者に成ったのだから、よく考えればめちゃくちゃ寵愛受けてるよなあ。なるほどという設定。

そして急転直下の惨劇。運命のかけ違い。貴い立場の者は殺人を犯してはならない。そうだった。平安貴族は武士を忌み嫌っていたのをここ2年の大河で忘れていた。みんなお貴族様なら身分の低き者を斬ったとしてお咎めなしだと思ってたろう。その時代観を初っ端で上書きする鮮烈なシーンである。

あと重厚憐憫なテーマ曲が最後の最後で急に元気だすところが好き。