どうする家康14-15

「金ヶ崎でどうする!」

久々に熱くドラマチックな回。猿ウゼエェェェ。もう役者さん天才なんじゃないの。あんなにエキセントリックでいながらぜんぜん浮いてない。ああ猿だもんね、で納得しちゃう。

そしてあのうつくしい海岸線、うまそうなカニ、おめでとう北陸新幹線敦賀開通記念なのかもしれない。

 

姉川でどうする!」

金ヶ崎戦すっ飛ばしたw  あんなに盛り上げておいて1カットもない潔さ。長丁場の大河に緩急つけないでどうする!予算どうする!ってとこだろうか。

ここでまた金平糖がよいモチーフになっている。足掛け3話で登場するコンフェイト。金平糖くれるお館様のツンデレというか人心掌握、懐柔描写がすばらしい。金平糖入ってた器もかわいかった。

そして浅川めっちゃいい男だ、しかし戦国で紳士は生き残れない。信長が急いている理由が余命のためならしっくりくる。戦乱の世、今日の飯が最後かもしれぬ意識はみなある一方で、戦さ場で死ぬのは名誉であり命そのものは軽いんだよね。だが病で倒れるとなると話が別、戦わず成し遂げず命散らすのは無念の極みなのだ。

信長は舶来の知識見聞で宗教的来世などなく今世を全力で生きるのが是、家族子孫は我が身の分身でも自己実現の傀儡でもない、と知っている。血族姻族だろうが冷徹に堕とすほどに彼は自他境界がはっきりしている。アスペというより高次施政者ほど個々人の生死にとらわれない。そういうものだからだ。