リトル・マーメイド(実写)

今年の映画上半期を少し振り返る。

鮮烈な登場をして、とても話題になったわりに印象に残らなかった映画第1位リトル・マーメイド。

これ自分が本家リトル・マーメイドを見たことがないからかもしれない。ディズニーファンやアニメ版を反芻しにきた人には感傷加点がありそう。いちどは見ないと、と映画のあとに金曜ロードショーの録画みたけど映像が古すぎてギブアップ。ディズニーのアトラクションだとか劇団四季だとかは楽しいのに。

そもそも実写というのは分が悪い。実写最高傑作といえる美女と野獣ですら人間に戻ったときの王子があんまかっこよくないな…?てなるもの。

本作に話を戻すと、キャストや再現CGにこだわり過ぎてストーリーがいまいちだった。ポリコレとか関係なく話がツギハギで盛り上がりに欠けた。そしてポリコレ面でいえばアリエルって名前自体、白人にはつけないもので実写になるとそれが生々しすぎて白人以外の世界が異界とは?終始すっきりしない世の歪みをいちいち思い起こしてしまう。

女七武海みたいなお姉さまたちがバーンと登場するところは良かった。壮観。7つの海なのだからその地に融合したいろんな人魚がいていいよね。しかし王は男性人魚で子どもは娘ばっかり、という設計はそのままなので、男兄弟がいてもいいんじゃない?と思った。